不用品回収で回収 できないものは?業者によって異なるものも解説
不用品回収は、引っ越し・遺品整理・大掃除などの時に便利なサービスです。しかし、どのようなものでも回収してもらえるわけではありません。この記事では、不用品回収で回収できないものについて解説します。業者によって判断が分かれやすいものもあわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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不用品回収で回収できないもの
不用品回収で回収できないものは、以下の6つです。
- 生ゴミ
- 危険物
- 生き物や死骸
- 医療系廃棄物
- 個人情報が記載されているもの
- 法的に問題があるもの
生ゴミ
不用品回収業者の多くは、生ゴミのような腐敗しやすいものや臭いが出るものの回収に対応していません。生ゴミは自治体の家庭ゴミとして、決められた曜日・方法で処分する必要があります。
危険物
ガソリン・灯油・スプレー缶・ライターなどの危険物は、火災や爆発のリスクがあるため、業者では回収できないのが一般的です。処分する場合は、自治体のルールに従って対処する必要があります。スプレー缶やライターなどは、安全のために「中身を完全に抜いてから出す」といったルールがあるため、適切に対応しましょう。
生き物や死骸
犬・猫・ハムスターなどのペットや、虫かごの中の昆虫、生きた観賞魚などの「生き物」は、基本的に回収してもらえません。不用品回収業者は、生態を取り扱う許可を取得していないためです。生き物はペットショップや譲渡会などを通して引き取り先を探す必要があります。
また、ペットの死骸についても、断られる場合が多いです。死骸は自治体のルールに従って処理したり、動物病院での引き取り・火葬サービスなどを利用したりする必要があります。
医療系廃棄物
注射針・点滴パック・薬品が残った容器・血が付着したガーゼなどの医療系廃棄物は、感染症のリスクや法的な制限があるため、回収の対象外です。使用した注射針はゴミ回収に出さず、病院へ返却してください。点滴パックや容器などは、一般ゴミとして処分可能です。
個人情報が記載されているもの
住所・氏名・電話番号・銀行口座・マイナンバーなどの個人情報が記載された書類やカード類は、業者によっては回収を断る場合があります。情報漏洩のリスクを防ぐため「自分でシュレッダーにかける」「焼却処分する」などの対応が必要です。
法的に問題があるもの
銃器・刀剣類・麻薬・盗品など、法律で所持や流通が禁止されている物は、当然ながら回収業者では対応できません。また、業者が気づかずに違法物を回収した場合でも、最終的な責任は依頼者に問われる場合があります。そのため、法的に問題があるものは回収依頼前にしっかり確認することが重要です。
業者によって回収できるか判断が分かれるもの
業者によって回収できるか判断が分かれるものには、以下のような種類があります。
- 宗教関連
- 大型の家具や家電
- 建築系廃棄物や事業系廃棄物
- 植栽・土・コンクリートブロック
宗教関連
仏壇・位牌・神棚などの宗教に関わる品は、業者によって対応が分かれやすいです。仏具などを処分する場合は、寺院での供養や、お焚き上げサービスを行っている専門業者を利用するとスムーズに進められます。不用品回収と供養をセットで提供している業者もあるため、事前に確認しておくと安心です。
大型の家具や家電
ソファ・ベッド・食器棚・マッサージチェアなどの大型品は「サイズや重量的に対応できない」と断られる場合があります。特に、階段での搬出が必要な場合やエレベーターが使えない物件では、断られやすいです。引き受けてもらえても、追加料金が発生する場合があります。
建築系廃棄物や事業系廃棄物
リフォームで出た建材や、オフィス・店舗で使われていた備品などは、家庭ゴミとは分類が異なり、対応不可の業者も多く存在します。また、建築系の廃材は、産業廃棄物処理の許可を持つ専門業者しか扱えない場合があり、通常の不用品回収業者では処分できません。
植栽・土・コンクリートブロック
庭の整理や解体などで出てくる「土・砂利・植木鉢・ブロック塀・庭石」なども、業者ごとに対応が分かれる品目です。通常の不用品と違って重量があり、処理が大変なため断られる場合があります。ただし、業者によっては植栽の伐採から対応してもらえる場合もあるため、事前に確認することが大切です。
不用品の種類を見定めて業者に依頼しよう!
不用品回収業者は便利なサービスですが、全てのものを引き取ってくれるわけではありません。生ゴミ・危険物・医療廃棄物などは、別の手段での処分が必要です。事前に業者へ回収が可能か確認し、不要品の分類を行っておくことで、スムーズに片付けを進めましょう。